先日ご紹介したポルシェカレラGTの鍛造アルミホイールをオーダーして作ります。
画像をご紹介する前にアルミホイールについて、少しご説明いたします。
当社はベンツをメインに修理などしていますが、ベンツオーナーさんはあまりホイールの性能には
ご興味ない?感じがします。
デザインやメーカーにこだわりをお持ちの方が多いと感じております。
BMW、ポルシェなどのオーナーは多少のデザインよりも軽量であることを重視する方が
多いです。
ホイールと言っても、鉄ホイール、アルミホイール、マグネシュウムホイールなどが主にありますが
その中でもさらに種類が有ります。
1ピースホイール、2ピースホイール、3ピースホイールなどです。
1ピースは型などに溶かしたアルミなどを流し込み、文字通り1つの固体の物です。
2ピースはリムとディスク部分を別に作り、ピアスボルトなどで組み合わせた物です。
3ピースはディスク、アウターリム、インナーリムの3点のパーツをピアスボルトなどで組み合わせた物です。
これらはデザイン性の部分で大きくデザインの自由度が変わります。
3ピースについては軽量にもつながることが多いです。
さて、今回のGT様の為に作るホイールですが、アルミホイールの1ピースですが、
上記で型に流し込み作ると有りますが、それは鋳造1ピースと言います。
今回は鍛造1ピースを作ります。 何が違う?!
鍛造も製造方法はいくつか有りますが、簡単にご説明しますと、
やわらかいアルミを何千トンという圧力をかけてプレスします。
そうすると、少ないアルミで非常に強固なアルミになります。
時代劇などで刀鍛冶が何度も火で焼きつけ、たたくのを見たことないですか?
あれは紛れもなく鍛造です。(鉄ですけど)西洋の刀は良く折れるが、日本刀は折れにくいには
ここに秘密?が有りました。
同じ原理です。もちろんいろんなホイールが有りますので、一概には言えませんが、
同じサイズのホイールで鍛造と鋳造の重さの違いは1本あたり4、5キログラムかわるのではないでしょうか。
ばね下荷重と言う言葉きいたことありますか?
ボディーの軽量化はスピードや燃費に関係しますよね。
バネ下が軽くなると、スピードはもちろん、コーナリング、足回りの追従性などボディーの
腰上を軽くするよりメリットが有ります。
GTのオーナー様はホイールをマグネシュウムで作りたいとのご要望でしたが、
残念なことにリアの20インチがマグでは現在剛性が出ないため、アルミで作ることになりました。
今回この車のアルミを作ってもらうメーカーさんではもちろんメルセデス・ベンツ用も有ります。
ご興味のある方は、お問合せ下さい。
非常に長くなりましたが、画像をご紹介いたします。
フロントの計測です。
リアの計測です。
フロントに試作のホイールを合わせてみます。
リアにも合わせます。
ちなみにリアホイールの太さをご覧下さい。
参考までにハイパーブラックはこんな感じです。
あとはオーナー様にホイールのカラーを決めてもらい、タイヤのチョイスを決めてもらえば完了です。
約1ヶ月後には出来る予定です。